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ピンチをチャンスに!

生徒の皆さんへ
かつて誰も経験したことのない緊急事態をあなたはどう捉えますか?世界中に広がる人類の大きなピンチです。
新入生の皆さんは、受験を乗り切り、阿倍野高校での新しい学校生活が目の前でした。新しい友達や先生との出会い、高校生としての勉強や部活動に大きな期待があったでしょう。在校生の皆さんは、進級により新しい仲間との生活、受験など進路実現に向けた準備や部活動など、それぞれの夢や目標に向かってスタートを切るはずでした。
あたりまえだったはずの生活ができない今、私たちはこの現実を受け止めていかなくてはなくてはなりません。ポジティブに捉えろというのには無理があると承知していますが、この臨時休校を「自分に特別な時間が与えられた」と考えてみてはどうでしょうか。
人間の心は弱く、大きなピンチが来ると、他人や物のせいにしたり、なまけたり、楽な方に考えたりしてしまうのが常です。不平や不満を言っていても学力や技術がつくはずもなく、人としての成長がありません。かつてないピンチだからこそ、自分が新しいものを生み出すチャンスと捉える、そんな視点で目の前の課題と向き合っていきませんか。
コロナウィルスは必ず終息するし、終息後の世界は激変すると思います。この3週間余りでも、「テレワークが普通になり、病院もオンライン診療が普通になる」「テイクアウトや通販だけの物流になる」と変化する日々です。これらにITや人工知能が入り、5Gが広まれば今後はもっと変わります。
世の中がどう変わるかをこの危機にこそ、これからどんな事が求められているのかを想像しながら、まず「自ら学ぶ」ことに挑戦してみてはどうでしょうか。阿倍野高校の生徒には、全員が内に秘めたる限り無い底力を必ず持っていると確信しており、それに加えて真面目に取り組む基本姿勢が備わっています。
そこで、今、各学年に出されている課題や指示内容を、ただ受け身的に取り組むのではなく、あなた「自らの学び方」を考えて挑戦してほしいのです。そうした皆さんの力をいかに発揮させられるかについては、私たち教職員は全力で支援をしていくつもりです。
「最大の危機の陰には最高のチャンスが隠れているのだ」と信じて、これから共に頑張りましょう。
令和2年4月23日    阿倍野高校 校長 古元 康博