第74期生 入学式 式辞

 

式  辞

 

第74回大阪府立阿倍野高等学校 入学式式辞

 

 

 

校庭の木々の芽も やわらかな緑に 包まれる季節となりました。

 

今日の佳き日に、大阪府立阿倍野高等学校第74回入学式を挙行できますことを、心よりうれしく思います。

 

第74期生となる新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。阿倍野高校は、皆さんを心から歓迎いたします。

 

  また、保護者の皆さまにおかれましては、お子様のご入学、おめでとうございます。

 

多少緊張しながらも、胸を張ってこの入学式に臨んでいる お子様の晴れ姿をご覧になり、お喜びも ひとしおのことと 拝察いたします。

 

また、本日、大阪府教育庁のご代表 田邊雅之様をはじめ、多くのご来賓の皆さまにご臨席を賜りました。

 

新入生の高校生活のスタートを ともにお祝いいただきますことを、高い所からではありますが、心より御礼申し上げます。  

 

本校は、大正11年に大阪府立第十一高等女学校として創立しました。97年の歴史を持ち、3年後、新元号の令和4年には創立100周年を迎える伝統ある高等学校です。

 

卒業生の方々は各方面で活躍されており、今も同窓会はPTAやサポーター会とともに本校を見守り、多大なるご支援をいただいているところでございます。

 

さて、今、新入生の皆さんの胸にはどのような思いが巡っているのでしょうか。高校生活に対する期待、頑張ろうという決意、それとも少しばかりの不安でしょうか。

 

本校は普通科・伝統校の良さを残しつつ、進路実現に向かう カリキュラムの改善を図り、よりわかりやすい授業を展開するとともに、自分や他人を大切にする 豊かな心の育成など、阿倍高に入って良かった という魅力ある学校づくりに取り組んでいます

 

具体的には、全教室に設置された電子黒板を利用したICT活用を含む各授業の改善、毎朝0限目の10分間授業である「朝学習」の実施、毎日の遅刻指導を中心とする基本的生活習慣の確立などがあげられます。

 

また、生徒が主体となった各行事の企画・運営などでは、先輩たちは積極的な努力と協力によって、常に変化・進化・挑戦し、社会に望まれる人物形成に向けて毎年、大きな成長を遂げています。

 

そして、これから推し進められる学校教育の改革や、大学入試制度の改革を見据え、主体的、対話的で深い学びの視点に立った授業改善にも、現在学校は一丸となって取り組んでいるところです。

 

本校の校訓は昨年再設定しました「自律、敬愛、共創」です。本校の生徒は、自らが規律を守り、マナー意識を持って正しく行動できる自律した生徒です。また、自分や他者を大切にし、相手を敬い、親しみの心を持ち、協力や共働しあえる敬愛の心を持つ生徒集団でもあります。                                                        

 

そして、これからの予測が困難な時代に新しい価値を「共」に「創」り上げていくこと、つまり共創する人材の育成をめざして教育活動に取り組んでいるところです。

 

これからの時代は物質的な量や質の生産によって価値を生む仕事は、AIやロボットが担う役割が増えていきます。

 

社会構造や、働くことの価値観が大きく変化しつつあるということです。

 

そのような社会に向けて、皆さんは自己を理解し、自分の可能性を見つけて広げ、自分と違う国や年齢の方などとの、グローバルな交流や仕事を通して、心の豊かさを育み、「これからの社会が人に求める 新たな価値観を他人と共に共創する力をつけることが重要です。

 

74期生の皆さんには今年度からスタートする科目である「総合的な探求の時間」において、これからの時代に重要となる、かつてない新たな自己開発にむけた挑戦をしてもらうことになります。

 

グローバル化社会にむけた英会話コミュニケーションの実践や、多方面から得た情報や教材を駆使して、社会・未来・海外とステージを変えながら生徒が自分の力で課題に取り組む経験を繰り返していきます。

 

自分の可能性と「これから何をしたいのか、 どんなことを学びたいのか」を考え、「考えを組み立て、表現する力」を身に付けます。

 

そして、自分の考えを社会観や職業観に変えて将来を具体的な職業に結び付ける探究活動を実施する計画です。

 

また、希望制ですが国際交流の機会や英語力向上に特化した海外や校内の研修も用意しています。

 

我々教員も皆さんとともに挑戦的に取り組みたいと思っています。

 

では、これから阿倍高生として歩み始める皆さんには、どうすればよいかを3点話したいと思います。 

 

一点目は、まず授業を大事にし、自分から率先して学ぶことです。

 

高校生になったからには、言われたことをやるだけではなく、自らの思いを持ってどんどん学んでください。目標ができれば、より学力の向上は進みます。

 

 二点目は、部活動等に参加することです。

 

クラブに頑張った生徒は、努力することをはじめ、競う力、時には悔しい経験もあれば、仲間との協力や、団結などで信頼関係を築き、人としての成長がなされます。 その経験が進路実現においては爆発的な力を発揮し、高い目標を達成することも珍しくありません。

 

また、阿倍高塾と呼んでいる「外部講師による出張講座」もあります。

 

自分の可能性を広げ、高い志をもって、高校生活を計画してほしいと思います。

 

三点目は、人と話をすることです。相手の思いを理解し、自らの思いを伝えられる人になってください。

 

特に先生には遠慮せず自ら対話をしてください。

 

うまく伝わらなかったり、自分が理解できないこともあるでしょう。しかしその経験の積み重ねが大切です。

 

また、本校では生徒一人一人の個性を尊重し、生徒に寄り添った丁寧な指導を大切にしています。

 

話するのが苦手な人も担任の先生などに気軽に声をかけてみてください。うまく話せなくてもきっとあなたのことを理解してくれるでしょう。

 

そして人とのコミュニケーションはあいさつから始まります。

 

まずは、校内で出会った全ての人に元気よくあいさつをすることから始めて下さい。

 

出会った相手からあいさつされて、返事のあいさつをするより、先に自分から、相手の顔をしっかり見ながら、笑顔で、おはようと言うことで、お互いに気持ちの良い一日に繋がります。

 

 お互いを大切にする、コミュニケーションの輪を広げていってください。 

 

本校の先輩たちも、皆さんにはわからないことは何でも優しく丁寧に教えてくれる良い先輩ばかりです。

 

あいさつも自然にできることには来校される方々がいつも喜んでいただいています。

 

自分を変えよう、挑戦しようという少しの思いを勇気に変えて自分の歩幅で一歩ずつ踏み出す行動に移しましょう。

 

これからこの阿倍野高校で新しい時代となる、令和元年から、皆さんが巻き起こす新しい風に期待しています。

 

 最後になりましたが、保護者の皆様に於かれましては、本校の教育方針をご理解いただきながら、保護者の皆様と学校との密接な連携をもとに 教育活動を進めていきたいと存じますので ご協力の程、よろしくお願い申し上げます

 

私ども教職員一同は、お寄せいただいた大きな期待をしっかりと受け止め、全力で教育に当たる所存です。

 

併せて、本校のPTAは、生徒の健全な育成をいろいろな角度から支援することを目的として、様々な事業や活動を活発に行っています。

 

今後、PTA活動にも 是非ともお力添えいただきますようお願いいたします。

 

  それでは、新入生の皆さんが阿倍野高校で高い志をもって、充実した高校生活を送り、大きく成長されることを祈念して式辞と致します

 

 

 

平成31年4月8日

 

             大阪府立阿倍野高等学校

 

                 校長 古元 康博