平成30年度3学期終業式 式辞

 

 皆さん、おはようございます。 そして、進級おめでとう。

 

2週間ぶりの登校ですが元気そうな顔を見て安心しました。

 

まず、先輩達71期生の卒業の報告です。2月28日に卒業式を行い、今年も、厳粛な中にもとても感動的な卒業式になりました。参列してくれたみなさん、ありがとう。71期生が創り上げた学年の印象を一言で言うと「一体感のある学年」でした。

 

友達同士は勿論クラス、学年としての一体感ある行事活動を続け、そして最後の3年は後輩である皆さんも含めた学校として一体感ある体育大会や文化祭を成功させてくれました。

 

それは、先輩たちの積み重ねてきた努力の成果でもありますが、今いる在校生の皆さんの努力と協力もあったからこそのものです。

 

 来年も、再来年も阿倍野高校の卒業式がより感動的なものになると楽しみにしています。

 

 

 

 さて、今日は、進級を前にして今伝えたい話と質問をします。

 

皆さんは、「3人のレンガ職人」というイソップ童話を知っていますか?

 

旅人が道を歩いていると、レンガを積んでいる3人の職人に出会い、「ここで何をしているのですか?」と尋ねます。1人目は「レンガ積みに決まっているだろ」と答え、辛くて不公平だと考えていました。2人目は「大きな壁を作っているのさ」と答え、家族を養うために仕事があることに感謝していました。3人目は「歴史に残る偉大な教会を作っているのさ」と答え、教会の完成をイメージし、そこに訪れる人々の幸せまで考えていました。同じ仕事をしているはずなのに、この3人の違いは何でしょうか?それは、「目的」を持てているかどうかです。

 

「レンガ積みに決まっているだろ」と言った1番目のレンガ職人は、特に目的なく辛い気持ちでただ仕事としてやっています。

 

2番目のレンガ職人は「この仕事のおかげで俺は家族を養っていける」又は「もっといい仕事に移るためのステップとしてやっている。」

 

3番目のレンガ職人は「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」と言ったのは後世に残る事業に加わり、世の中に貢献することをイメージした天職だと感じている。

 

皆さんはどの職人でしょうか?

 

これをみなさんの毎日頑張っている勉強やクラブに置き換えて何を目的にしているのか考えてみてください。

 

そして、ここで進級を決めた皆さんに、今、したい質問が3つあります。

 

1「今のあなたの夢や目標は何ですか?明確なゴールイメージを教えてください」

 

2「あなたの夢や目標を達成する為の具体的なステップとその戦略を教えてください」

 

3「あなたの夢が叶ったら喜んでくれる人は誰ですか? また夢が叶ったあかつきには、誰に恩返しをしたいですか?」

 

この3問を春休み中に考えてください。

 

4月8日の始業日に新しい担任の先生にお願いして、3つの質問の応えを書いて提出してもらおうと思っています。

 

次の学年を迎えるにあたって自分のこれまでの夢や目標を再確認して具体的なステップとその戦略を考えるのが今だと思います。

 

そして、決まればすぐに実行することをお勧めします。勉強のこと、クラブのことをはじめ自分が毎日取り組んでいることに、今からでも自分からやり抜く気持ちと力を入れることです。大きな目的の為ならなおさら粘り強くやり抜くことができると思います。

 

 

 

さて、話が少し変わりますが、昨年に国のスポーツ庁及び文化庁の部活動の在り方に関するガイドラインが出されました。それに則した大阪府の基本方針がこの4月から運用されることを知っていますか?

 

運動部・文化部それぞれが合理的でかつ効率的な活動と、適切な休養日や活動時間の設定をおこない、その活動計画を作成して全クラブに提出してもらうことになりました。

 

これは生徒の豊かな心や創造性と健康的な心身の成長を目的に知・徳・体のバランスのとれた学校生活を送ることがねらいです。

 

これまで活動時間の多い部にとっては制限がかかるようにもみえますが、活動を制限されるというとらえかたではなく、各部活動の目標に向かって、いかに無駄の少ない効率的な部活動を計画的に実践していくことができるかが重要だということです。

 

勿論、顧問の先生と十分相談することが必要ですが、先程も言ったように決まっていることや指示されたことをただやるのではなく、自分たちの明確な目標を持ち、その具体的なステップを考え、戦略をねって実践していくことを、主体的に取り組むことがより良い成果につながると言うことです。それが決まれば後はただ強い気持ちでやり抜く力を発揮することだけです。

 

野球のイチローや大谷、サッカーの本田、ゴルフの松山、テニスの錦織や大坂をはじめ、スケート、卓球、水泳、バドミントンなどなど、世界で活躍する日本人アスリートは各種目で増え続けています。

 

彼らのはっきりした共通点は、ぶれたり迷うことのない明確な目標イメージがあることと、それに至る具体的なステップを定め、その戦略までを自分で確立していることです。あとはやり抜く力です。

 

これは部活動だけの話でなく、将来に向けて勉強することの目的や意味を理解し、その戦略をたてて迷わずひたすら挑戦して頑張ってほしいという願いでもあります。皆さんを応援しています。

 

では、48日の質問の応えを楽しみにしています。