学校案内

令和元年度「学校教育自己診断」結果

令和2年3月

令和元年度「学校教育自己診断」結果分析の報告

大阪府立阿倍野高等学校
校長 古元 康博

1 はじめに

令和元年12月に学校教育自己診断を実施しましたところ、保護者の皆様におかれましては、多数の回答をいただきありがとうございました。

この学校教育自己診断は、本校の教育活動の成果を検証するとともに、生徒の実態や保護者・地域の方々のニーズに対応できているか点検し、今後の教育改善のための方策を明らかにするために実施するものです。

概ね昨年度精査した項目を引き継ぎ、生徒29項目、保護者17項目に絞り実施しました。その集計結果と分析についてご報告します。

【実施月】令和元年12月

【回答率】生徒  99.6%、保護者 68.1%

【解答欄】各項目につき、①よくあてはまる、②ややあてはまる、③あまりあてはまらない、④まったくあてはまらない、の4区分で判断していただきました。「肯定」は①と②を合わせたものの割合を示します。

令和元年度 学校教育自己診断 生徒集計結果
令和元年度 学校教育自己診断 保護者集計結果

 

2 分析

「学校の楽しさ」について肯定値は保護者84%に微増、生徒85%と5ポイント向上。また「入学」の肯定値も、生徒84%と6ポイント向上、保護者90%と堅調維持。この2つの指標に加え「生徒の意見を聞いてくれる」の肯定値85%と前年より11ポイントも向上(過去5年で最高値)。中でも1年生の肯定値93%は出色。この2年間の対話と意見の涵養を企図した授業改革の成果を反映したものと推認。学校生活全般の魅力は堅持されている。

【学習指導】教員の肯定値「指導方法の改善・工夫」が97%から82%に、また前回から新設した「生徒の発言を引き出し、表現力養成」については92%から76%に低下。「ICTの活用」も58%と昨年に比べて4ポイント低下した。昨年度開始したパッケージ研修Ⅰの狙いを継続したため教員には昨年ほど強く意識されていないが、次年度は自己申告票における達成目標の一環に位置付け焦点化を図りたい。生徒の授業評価指標5項目(「意見発表機会」「工夫・分かりやすさ」「質問対応」「補講習充実」「ICT機器等活用」)全て過去5年間で最高値。特に1年生では「意見発表機会」「ICT機器等活用」が肯定値90%超となり新科目「総合探求」に真摯に取り組んできた担任団の努力を如実に反映した数値と推認される。総じてこの2年間の授業改革の方向性が定着しつつあり生徒の高評価につながっているものといえよう。また「朝学習に意欲」を示す生徒は全体で89%(6ポイント上昇)に達し、1年生に加え2年生でも90%に到達、3年生でも86%。これは導入以来最高値である。学習意欲の維持向上に向けて各学年団において組織的に粘り強く指導している成果と言えよう。

【生徒指導】「基本的生活習慣の確立」についての肯定値は教員84%、生徒88%(過去5年で最高値)、「生徒指導方針に理解」について保護者の肯定値84%。遅刻指導をはじめ、服装やマナー指導については確立されており、学習環境を整え、社会性を身に付けさせるという趣旨も共通理解が得られていると判断。また、「教育相談体制」が整備されてきたと捉える教員は82%(3ポイント低下)、生徒の肯定値も「担任以外にも気軽に相談できる」68%(4ポイント向上)「悩み等相談できる」76%(10ポイント向上)と実態としては顕著に改善しつつあると言えるが、他方、「保護者との連携」について教職員の肯定値84%(8ポイント低下)、「カウンセリングマインドを取り入れた生徒指導」を重視する教員は66%(8ポイント低下)。保護者との学年別懇談会の実施や支援相談体制のより一層の充実を図るとともに、支援相談委員会の定例化及び実効性のある指導や支援の計画作成が求められる。

【進路指導】「進路実現に向けて適切な情報提供がある」の生徒の肯定値が85%(5ポイント向上)、保護者が81%(1ポイント下降)と微増減したが一定の評価を維持している。また「きめ細かい指導」については、教員の肯定値が84%と8ポイント低下したものの高水準を維持し、生徒の肯定値も75%(5ポイント向上)と引き続き改善傾向にある。双方の評価の差を埋めるべく、さらなる個に応じた進路指導の充実が求められる。

【学校経営等】「適材適所の校内人事や勤労意欲」が50%(9ポイント低下)「分掌・学年間の連携」が61%(8ポイント低下)と減少に転じた。他方「各種会議が意思疎通・意見交換の場として有効に機能」が50%(14ポイント向上)。各組織構成や業務分担、組織間の意思疎通の在り方を改善したい。各組織内では報告・連絡・相談等きめ細かな情報の共有に留意しているので、今後は組織間の連携強化や管理職、企画経営会議等へのボトムアップ機能の向上を図る必要がある。「学校のホームページ閲覧」については保護者の肯定値42%(1ポイント向上)、保護者のメールマガジン閲覧は58%(10ポイント向上)。配信システムは改善されたが生徒・保護者の半数近くが未登録のまま。喫緊の課題である。次年度は安否確認の試行やリニューアルしたホームページとメルマガとのリンク付けにより生徒や保護者の利用頻度向上を図る。また、今年度特筆すべき指標として「清掃が行き届いた授業環境」生徒の肯定値86%(21ポイント向上)、「自治会行事の有意義な工夫」生徒の肯定値94%(12ポイント向上)が挙げられる。全学年が前者は80%超、後者は90%超(過去最高値)。いずれも大きな改善と評価。後者は独立した自治会指導部による生徒の主体性と「共創」を引き出す地道な取組の成果であり、今後も維持発展をめざしたい。

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