校長ブログ

令和元年度 2学期終業式

1.近い未来を想像して

先日、ある報道番組をテレビで観ました。近い将来にコンビニに店員がいなくなる時代がくる。すでにスーパーのレジ無人化も進んでいる。接客業はAIに奪われる仕事の一つであるというものです。大阪メトロの駅の改札では顔認証でパスするテストが始まっています。定期券をかざすことも必要でなくなる時代がくるのでしょうか。車も自動運転が現実的になり、またユーチューバーが高額の年収を得るなど、世の中は目に見えて大きく変わり、仕事や働き方も変わりつつあります。

そんな時代に向けて、これからの皆さんの進路選択は自分の未来の方向性を自分で決めながらの選択です。私の世代の進路選択は、高度成長期のニッポンにおいて、どんな選択をしてもあまり間違いはないと思っていました。将来どんな仕事をしたいかということも考えず、とりあえずどんな大学でどんなことを学びたいか、ということと自分の得意不得意だけで進路を決めてしまっていたように思います。

現在は状況が大きく変わり、日本は少子高齢化と人口減少が進んでいます。しかし地球全体ではまだまだ人口は増加中です。増えているのは新興国(政治、経済、軍事において急成長している国)です。(中国13億9千、インド13億3千、米3億2千、ロシア1億4千)新興国では新しく大きな消費と労働力が生まれ、その労働力が人口減少に悩む先進国に流入します。日本に住んで仕事をする外国人が相当増えるでしょう。そんな変化する社会に向けて英語の公用語化が進み、グローバル化社会により、日本国内にいても文化、価値観、習慣の異なる人たちとの英語によるコミュニケーションは必須となります。また、デジタル技術とロボット技術の急速な進化によって全ての事柄がデータ化され、また全ての物がコンピュータによって制御されるようになります。人間がやらなくてはならない仕事は大きく変わり、特に一定の作業を繰り返すルーチンワークは、そのほとんどを機械が行うようになります。

そんな中で人間に求められる能力は、新しいものを生み出すクリエイティブ能力、斬新なアイディアを考えられる能力です。もちろんそのベースとなるのは、今学んでいる知識をしっかりとつけ、考える力をつけること、そして変化する社会や経済の仕組みを少しずつ理解していくことです。楽観的に考えれば、未来は働く時間が少なくなり余暇に費やす時間が増え、また所得も増えるでしょう。そのような楽しい時代となるのだから、趣味や自分らしい過ごし方を持っておくこともお勧めします。そのためにも一般教養が重要です。そして皆さんには自分自身の人生をデザインして欲しいのです。それが「進路選択」であり、今の高校生である皆さんはそんな大きな岐路にあることを認識してください。

2.学年ごとにメッセージ

3年生は直前の目標に向けて、今、真剣に努力しているところでしょう。最後まであきらめることなく全力を尽くしてください。また決まった人も安心している場合でなく、自分が進もうとしている社会の情報を自分で入手してそこで何がしたいのか目標をもつ準備をしましょう。今までのような受け身な気持ちは変えましょう。

2年生は、先日の修学旅行では多くの経験と自分たちの判断力と行動力で大きな成長を成し遂げたと思っています。この時点で自分の将来を考える準備はできたでしょう。来年度の大学入試制度の混乱には不安を抱いたことと思いますが、やることは大きく変わりません。しっかりとした目標を掲げて計画をたて、準備がまだの人は今、スタートする時です。

1年生は2回のイングリッシュデイなど、新たな挑戦に積極的な行動を見せてくれました。とても頼もしく思いながら見ていました。これらの挑戦した経験を自信にしてこれからのグローバルな時代に必要なコミュニケーション力とチャレンジ精神を身につけてほしいと思っています。そして、これからもまだまだいろんな挑戦をしてもらいます。

3.最後にRUGBY WORLD CUPを観て

ラグビーワールドカップが予想を超える大盛況となりました。身体的に最も激しい衝突を常とするラグビーという競技においては、昔から体が小さく手足が短い日本人等のアジア人には体格的には世界の強豪と対等に競うことは難しいとされていました。それが世界ベスト8とこれまでの常識を打ち破り感動をあたえました。その理由は次の二つです。まず日本が唯一優れている俊敏性を活かして世界一厳しいトレーニングと練習をやり遂げたことが一つ、そしてもう一つは苦痛を伴うその努力を、日本チームは秩序ある連帯感で冷静に続けられる精神力をこの大会まで持続してきたこと。これが日本チームの強みであり、日本人の魂だと世界の専門家から言われています。

人は何事も最高の結果を出すには、次の三つの要素が必要です。それは能力×努力×考え方です。ただ体力や技術に優れた人が選手に選ばれチームでどのように闘うかというだけではなく、チームの考えとして、各自が冷静に自己を磨き、鍛え、プレーに責任を持つに加えて、仲間を信じて互いに敬い、自己を犠牲にする覚悟をもってチーム全体の士気を固めようと何年も努力を続けたことです。それに加えて世界各国のチームや訪れた人々を魅了する日本人のおもてなしが、世界に感動を与え、その力に押し上げられてall japanの士気が固まったと選手も言っています。それを「all japan is  1チーム」という言葉にしています。人は目標に向けて、やれるという信念を持ち、ぶれずにその努力を続ければ叶うということを証明し勇気を与えてくれました。又その力を合わせるととてつもない力になるということも証明しました。1.2年生には9月に車椅子ラグビーパラリンピック元日本代表選手で現在コーチの三阪さんの講演でいただいた、夢をかなえるための3つの言葉をおぼえていますか。「できないではなくてどうやったらできるかだ」「壁を超えた先に何が待っているのかを想像すること」「続けること」でした。

では皆さん、有意義な冬休みを計画してください。そして令和2年を迎えるにあたり、皆さんの新たな決意と行動に期待します。

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